Oceania Football Challenge

オセアニアで活躍する日本人選手を応援

選手インタビュー⚽️岩田卓也⚽️

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岩田卓也

生年月日: 1983年4月22日
身長/体重: 174cm/70kg
ポジション: 左サイドバック
主な所属クラブ: オークランドシティFC

クラブワールドカップ日本人最多出場記録を持つレジェンド。
ニュージーランドで最も成功した日本人の一人と言っても過言ではない。
2013年より名門オークランドシティFCで活躍し、2019年に現役を引退。
現在はオークランドシティFCのマーケティング部でチームスタッフとして活動している。

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ニュージーランドサッカーの開拓者でもある岩田さんにインタビューを行いました。

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ーーまずは現在生活お疲れ様でした。
ニュージーランドの名門オークランドシティFCで過ごした8年間は岩田さんにとってどのようなものでしたか。

選手として過ごした日々は、かけがえのないものでした。
クラブワールドカップに出場できたのも大きな経験ですが、サッカーを通して色々な経験をさせてもらい、選手としても人としても成長させてもらえたんじゃないかと思います。
日本では感じれなかったようなことを、たくさん体感しました。
サッカーを始めた頃のように、純粋にサッカーを楽しむことができました。
苦しいこともたくさんあったけれど、ここで僕の人生が大きく変わりました。

 

ーークラブワールドカップに日本人最多の6度も出場された岩田さんですが、現役生活で最も印象に残っている試合はどれですか。

クラブワールドカップに出場しては初戦敗退を繰り返していたので、決していい思い出ばかりではありませんでした。やるからには勝ちたいと思うのが当たり前なので。
そういった部分では2014年のモロッコ大会で世界3位になれた時は、最高に嬉しかったです。
でも、一番印象に残っているのは日本代表との練習試合です。
自国の代表と、海外チームに在籍しながら戦えるのは不思議な気分でした。
それもクラブワールドカップで世界3位になったすぐ後だったので、いい試合ができるかなと思っていたところ、自分を含めチーム全体で世界を改めて感じることができた試合だったので印象に残っています。

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ーー現在はオークランドシティFCのチームスタッフとして働かれていますが、現役への未練や復帰の可能性などはありませんか。

やり切ったり、満足して引退する選手はいないと思います。
どんないいプレーができた試合でも100%満足できないのと同じように、未練なく引退できる選手は少ないと思います。
僕もその一人で、チームメイトが練習している姿を見ると、もう一度、全力で戦いたいという気持ちが込み上げてきます。
僕はサッカーが好きというよりは、サッカーをプレーするのが大好きなので、なおさら見ているだけの立場は苦しさもあり、チームのために一歩引いたところで頑張りたい気持ちと、自分もまたプレーしたいという気持ちがぶつかり合っています。
僕自身では、まだできる!自分ならもっとこんなプレーをする!など、現役復帰をイメージして日々過ごしています。

 

ーー多くの人がクラブワールドカップで岩田さんがプレーする姿をもう一度観たいと思っています。
今後の目標を聞かせて下さい。

ニュージーランドに来た当初の目的はクラブワールドカップに出るチームに入るためでした。
当時は疑うことなく、絶対に出てみせると必死でしたが、今思うとクラブワールドカップに出るなんて夢のような話ですし、それが6度も経験することができるなんて、夢にも思わなかったです。
でも、2014年の大会を除いて5大会は初戦敗退。もう一度クラブワールドカップに出て結果を残したいという思いは強いです。僕はあのピッチを忘れることができません。
まずは現役復帰をすることが第一歩になりますが、これからもクラブワールドカップに出るために今まで以上に挑戦を続けたいと思います。
これまでよりもさらに険しい道のりになることは間違いないです。でも挑戦を続けたいです。

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ーーこれからニュージーランドや海外に挑戦する選手達へのメッセージはありますか。

海外には見たことのない世界が広がっています。
日本の常識が通用しないことも多くあります。
そこで自分で観察し、考えて実行していく。そこからサッカー選手としてはもちろん人としても成長できる機会が多くあります。もちろん上を目指す強い気持ちは大切ですが、それだけではないのが世界です。
実は僕は日本で苦しい思いをして海外に出ました。そこでサッカーの楽しさを再確認し、のびのびとプレーすることができるようになりましたし、27歳から上手くなった気がします。どうせ諦めるなら、海外に挑戦してからでも遅くないです。
挑戦することによって得られるものがたくさんあります。
簡単な決断ではないけれど、まずは行動してみてください。
どこかで必ず誰かが助けてくれます。
そんな出会いも多くあります。サッカーの可能性は無限大です。諦める勇気があるなら、まずは挑戦してください。

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